明け方のスウィートコーンブレッド

「ところでコーンブレッドは食べたの?」とサンフランシスコで再会した友人は唐突に聞いてきた。「覚えているの?あの時の会話を?!」と私はもう一度彼女を胸元に引き寄せギュッとハグをした。そんな彼女と別れ、東京の自宅へ旅を終えて戻ったのは深夜12時近く。時差ぼけともまた異なるここ最近のスリーピングサイクルでその日、私は明け方まで起きていた。窓の外がうっすらとほんの少しだけ青みを帯びた頃、ふとお腹がすいたなと思った。冷蔵庫は空っぽのうえ、小さな台所のガスコンロはひねってもうんともすんとも言わない。困ったな、明日の朝一番にガス会社に電話をしなきゃ生活が始まらない。その前に。とりあえず何かを作ろう。火を使わなくてすむ食事を。私はパントリーへ手を伸ばした。取り出した黄色の粉とは反対色の群青色の空をした台所の窓の前でボウルのなかの生地をかき混ぜる。オーブンを200℃に温め、魔女の宅急便のkikiがおばあちゃんのニシンのパイのパイ皿をかまどに入れるように、コーンブレッドの生地を流し込んだスキレットのフライパンをコトリと奥へ置いた。秋の気配漂う東京の台所で、私はまたコーンブレッドの季節を取り戻した。

これは冷凍庫に眠っていたアーモンドミールの眠りを冷まして静かな明け方に使ったスウィートなグルテンフリーコーンブレッド。
ボウル一つだけでできて、おそらく1ヶ月家を空けていたとしても台所にある材料で焼いてしまえるグリとグラのホットケーキのようなコーンブレッド。
焼きあがりのコーンブレッドのナイフを入れるとほかほかの湯気があがる。この温もりは私の友人の温もり。私の旅の記憶の温もり。

明け方のスウィートコーンブレッド

グルテンフリー

材料

  • 〜アメリカの計量カップ〜
  • DRY
  • コーンミール 1カップ
  • アーモンドミール 1/2カップ
  • 片栗粉 1/2カップ(コーンスターチやタピオカ粉でもOK)
  • ベーキングパウダー 大さじ1
  • 塩 小さじ1/2
  • きび砂糖1/2カップ(メープルシロップでもOK)
  • WET
  • 豆乳 1カップ(その他の植物性ミルクでもOK)
  • 米油 1/3カップ(ココナッツオイルや菜種油など他のオイルでもOK)
  • フラックスエッグ (フラックスシード粉大さじ2+水大さじ6)

作り方

  1. オーブンを200℃に設定
  2. 鉄フライパンにココナッツオイルを塗る(冬期でオイルが固形化していたら鉄フライパンに入れて余熱オーブンでオイルを溶かすとフライパンの表面がオイルでコーティングされる上、ココナッツオイルも液体になるので一石二鳥。フライパンを熱することでコーンブレッドの外側がカリッと焼き上がる。)
  3. ボウルにDRYの材料をすべて入れて混ぜる
  4. 3のボウルにWETの材料を入れ滑らかになるまでよく混ぜる
  5. 4の生地をオーブンで温めた鉄フライパンへ流し込む
  6. 鉄フライパンをオーブンへ戻し上部がキツネ色、外側が濃いキツネ色になるまで20~25分焼く
  7. 切り分け温かいうちに食べる
http://i-eat.carrots.jp/baking-glutenfree-sweet-cornbread-at-dawn/


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