Blueberry Cobbler

ある晩、わたしのハートは「コブラー」に完全に乗っ取られてしまった。

 

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女性は 毛糸の肩掛けをまとい、普段かけていない黒縁の眼鏡をかけていた。たくさんの真っ赤なストロベリーのヘタを 手のひらサイズのスモールナイフで一つ一つ刈り取り、きび砂糖の砂で埋め尽くした。次に小麦粉の袋をボウルにざーっと全部あけ、長細いバタースティック丸ごと1本を 先ほどのスモールナイフでちょんちょん林檎の皮を剥くような手つきで小さく削って小麦粉のボウルに入れてゆく。焚火の横に腰かけ料理をしているその女性は、火を熾す前、(おそらくコロラドの)絶景の大自然の中ハイキングをしていた。ボウルの中に手を入れ、指先でバターと粉を擦り合わせる。バターミルクの瓶を振って粉のボウルに流し込み、木べらで混ぜた。ホワイトのルクルーゼの鍋のなかで眠るストロベリーの上にバターミルクの粉の生地をブランケットのようにかぶせ、焚火の中に鍋をコトリと置いた。

 

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焚き火からおろした鍋の中では、こんがりほろほろビスケット生地の下でストロベリーの真っ赤な液体がマグマのようにフツフツしていた。そのフルーツパイの親戚のような、オーブンから出したばかりの焼きたてクランブルビスケットとベリーのジャムをひとまとめにしたような、そのスイーツが「コブラー/Cobbler」と呼ばれるものだと知ったのは、その時だった。彼女は沈黙を保っているけれど、山の麓で雪に囲まれ静かに暮らしているだろうか。わたしもついにこんなに遠くまできてしまった。めまぐるしい速さで変化が起ころうとしている、いや変化を自分自身で起こそうとしているのか。変化を拒んではいけない。永遠に同じであるなんて、それこそが幻覚だもの。「We’ve got only one shot. (人生は一度きりだぜ。めいいっぱいジェットコースターを乗り切ってやろうじゃないか。)」そんなことを考えながら彼女のコブラーを作る。

 

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Blueberry Cobbler

使うフルーツはイチゴ、ブルーベリー、ラズベリー、ルバーブなどお好きなものを。わたしはレモンの皮とオレンジなどの柑橘の果汁がなかったので、梅ジュース作りでお役目が終わった甘酸っぱいとろとろの梅の果肉を切っていれた。

材料

    アメリカの軽量カップ使用:
    ベリーづくり:
  • ブルーベリーなどのベリー類 2.5カップ〜
  • レモンの皮
  • レモンの果汁 レモン1/2分
  • 甜菜糖 1/8カップ
  • 片栗粉 大さじ1.5
  • カルダモンオーツクランブル:
  • 全粒粉 1カップ
  • オーツ麦 1カップ
  • きび砂糖 少なくとも1/8カップ以上(好みの量)
  • 生姜すりおろし 大さじ1(好みの量)
  • カルダモン 大さじ1/2(好みの量)
  • シナモン 大さじ1/2(好みの量)
  • 塩 小さじ1
  • ココナッツオイル 大さじ8

作り方

  1. オーブンを180度に予熱
  2. ベリーづくりの材料をすべて混ぜてしばらく置く。片栗粉がベリーから出た水分を吸収してねっとりしてくる
  3. カルダモンオーツクランブルの材料をすべて混ぜる
  4. ベリーの上にオーツクランブルをのせて40〜45分焼く

Notes

グルテンフリーにする場合は、全粒粉をたかきび粉やココナッツ粉や米粉やそば粉に変える。わたしは香り高くスパイスがしっかり効いているのを好むため、スパイスや生姜の量は多め。好みにあわせて調整してみてください。

http://i-eat.carrots.jp/blueberry-cobbler/


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