カンパーニュと、レモンクリーム。

お腹のなかの小さな生きものはラストスパートとばかりにぐんぐん大きくなる。最近は丸いお腹が寝坊助の布団のようにごそごそもにょもにょと動いたり、皮膚の表面が水面のように波打つ様を上から静かに眺めている。お腹にあてている私の手が内側からぐいと押し上げられると、小さな生きものの手は、その形まではっきりと感触として捉えられる。まるでそれは握手のようで、私は突如愛おしくて泣きたいような気持ちになる。

年末年始が平和に通り過ぎ日常が戻った。お気に入りのパン屋でカンパーニュを買ったから真っ赤な琺瑯の鍋でレモンクリームを作った。レモンの酸味がきいた甘いクリーム。ぽってりとしたカスタードクリームのようなテクスチャーは網でカリッと焼いたパンにたっぷりのせて朝ごはんに食べたい。

レモンクリーム

「素朴がおいしい、天然酵母のパン」のレモンクリームレシピ参照。日本の計量カップ1カップ分

材料

  • 卵 2個
  • 卵黄 1個分
  • 甜菜糖 90g
  • レモン汁 60ml
  • 薄力粉 小さじ2
  • Veganバター 60g

作り方

  1. 卵と卵黄を溶きほぐし、万能こし器などでこしながら鍋に入れる
  2. 甜菜糖、レモン汁を1に加えて泡立て器で混ぜ、薄力粉を加え、さらに粉気がなくなるまでよく混ぜる
  3. 鍋を中火にかけて木べらで絶えず混ぜ続け、とろみがついてプクっと沸騰したら火を止める。バターを入れて混ぜ、容器に入れ粗熱をとる

Notes

レシピでは上記の材料に加え、レモン1個分の表皮をすりおろしたものを加えていました。バターは通常のものを使う場合は食塩不使用のものを使います。 冷蔵庫で保存。卵が入っているので早めに食べきること。わたしはレシピの半量で作りました。

http://i-eat.carrots.jp/lemoncream/

最近焼き網を使う。お正月についたお餅をこんがりぷっくりと焼くときも、カンパーニュをふっくらカリカリに焼きあげるときも、干し芋をほっこり温めるときも。私が使っている網はこれまでテント泊をした朝にパンを焼くために使われていたけれど、年が明けたら鉄瓶なんかと共に、晴れて一番スポットライトのあたる台所の舞台にあがった。私の網は小さくて一度に焼けるのは1個程度だけど、寒い台所で菜箸を持って火の前に立ち、チリチリと小さな音に耳を傾けながらお餅やカンパーニュや干し芋にゆっくり焼き色をつける時間はなかなか良い。今の網がダメになってしまったら次は金網つじの焼き網を恐れ多くも迎えいれたい。(しかもできれば手編みの方をね。)

 


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