ナッツを水に浸す理由

ナッツや種や玄米など、水に浸してから調理するものが結構ある。
そこにはきちんと理由があるのだけど、いまいち理解ができず、必要なプロセスとして実際にやろうとしなかった。
(私には言葉が難しくて、読んでもよく意味が分からなかった…。)
でも最近、(特に発酵食品を通して)植物も食べ物も私たちの体も、細胞一つ一つが生きていて外側は静止しているように見えても、中で常に何かが行われているんだと思うようになったら、すーっと理解ができた。

玄米や種やナッツは、命の塊で、生命をぎゅっと凝縮した状態で、息をひそめて芽を出す(生命を繋ぐ瞬間)をずっとずっと待っている。
そして条件が揃ったときに「今だ!」と、いつでも動ける準備ができている。
水に浸すのは、芽を出す条件のひとつを整えてあげるため。
(じゃあ、その他の条件は何だろう?他の生き物と同じ。呼吸をすることや快適な温度だよね。)
芽を出せる、今だ!と思った種子は、それまで抑制していた力をリリースして一気に呼吸を始める。生きる力がぐんぐんと目に見える。

種を食べるときは、ぎゅっと抑制されてカチカチな状態よりは、解き放たれて呼吸が始まった状態の方が良いですよってことなんだね。
ぎゅっと抑制する力は、種が自分の命を外界から守る力でもあるから、
他の生き物にとってはあまりよろしいものではなく、食べると消化吸収が妨げられてしまう。
抑制力が解き放たれて、抑制力がなくなってから食べた方が私たちにとっては消化吸収が良いですよってこと。
よくできているなぁ!と思うし、どうして玄米や豆類がヘビー(消化に負担がかかる)なのかも繋がった気がした。

ちなみに、私の理解を妨げ、難しい言葉だなと思っていたのは、「酵素抑制因子」
これが、最後の最後まで目を出すベストな瞬間を待つために、種子に働いている抑制力のこと。
この抑制が解かれた酵素は、種に備えられているタンパク質を分解して、発芽に必要な栄養素を種子に与える働きをせっせと始める。

ちなみに、浸水時間はものによってさまざま。
目安を一応書いておくけれど、私は寝る前に水に浸して一晩そのまま放置している。
急いでいるときは数時間だけで終わりにしちゃったりもして、結構てきとう。
浸水したナッツをみると、たしかにカチカチだった表情が、ふわりと柔らかく優しい表情になっている。
浸水時間や酵素抑制因子がアレコレアレコレ… というよりも、
「生きよう」としているものの真直で健気な姿を目にして「生きているもの」をいただく、という台所での、いちいちの発見が
感動と感謝を生み出し、私にいつも謙虚でいることの大切さを思い出させてくれる。

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<浸水時間の目安>
アーモンド 8~12時間
カシューナッツ 2~4時間
ヘーゼルナッツ 6~8時間
マカダミアナッツ 浸水について賛否両論あり
ピーカンナッツ 6~8時間
パインナッツ 6~8時間
パンプキンシード 6~8時間
くるみ 6~8時間
レンチル豆 8~12時間
ひよこ豆 12時間


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