鉄フライパンで作るグラノーラ

先日、スロベキアの友人からemailとともに3枚の写真が届いた。彼女はスロベキアの山間にある小さな村で山小屋に住んでいる。スナフキンのとんがり帽のような鋭い三角形の屋根がのっている可愛らしい木の小屋。私は一瞬で空想の彼方へ連れ去られた。こんな山小屋で私は朝からパン生地を捏ね、どっしり重く粉の味が感じられるドイツパンをオーブンで焼き、薪ストーブの上にはコトコトと煮ているスープの鍋がかかっていて、庭には小さな畑があり、そこでトウモロコシや、キャベツ、ニンジン、ホウレンソウ、ブロッコリー、ルッコラ、トマト、キュウリ、ナス、トマト、ズッキーニなどの野菜を作り、ひょいと摘みに出かけてサラダを作り、コトコト煮たスープと焼きたてパンと一緒に美味しそうに食べている。畑仕事をして、空いた時間に台所に立ち、急ぐ必要もなくゆっくりごはんを作り、おいしく食べて、そして心は元気で、体はくたくたで、夜はこてっと寝てしまい、翌朝太陽が昇る前に起きて、チャイを淹れて両手で包み、窓の外を眺める。冬は薪ストーブの横で膝にブランケットをふわりと掛けて、小説や友人からのemaiを読む。
先日、東京の台所で、お休みの日にアクセサリー作りをしながらバナナグラノーラをオーブンで焼いていた。東京的スローライフ。でも私は鉄のフライパン(スキレット)を使ってちゃちゃっとグラノーラを作ってしまうことも多々ある。熱したフライパンの上で焦げないようにオーツをずっと木べらでかき混ぜる作業が好き。静かな朝や真夜中に。たまにボサノヴァ(朝)やジャズ(真夜中)をBGMに選ぶこともある。浸水済みの冷凍庫に眠っているナッツを手づかみでフライパンに投げ込んでナッツも乾煎り。色白のカシューナッツが少しずつ日に焼けて元気な表情になった頃、オーツの甘くて香ばしい香りが鼻先に届く。塩を振って、シナモンを振って、甜菜糖を振って、シンプルなグラノーラのできあがり。


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